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最近はミソフォニアのことばかり書いています。もうミソフォニアブログです。

ミソフォニアの本を読んだ話

0. ミソフォニアの本

今読んでいる本

最近以下の洋書を読み進めている。 電車で特に何もすることがないときに、ちまちま読んでいる。今6割。

Understanding and Overcoming Misophonia
Amazonへのリンク

Misophonia Institute

もともとこの本を知ったのは、Misophonia Institute(以下、MI)という2015年末にカリフォルニアで立ち上げられた団体の存在を知ったことがきっかけだった。

団体のサイトにはいろいろなコンテンツがあって、治療方法を紹介するビデオとか、ミソフォニアとは何か、どう向き合うべきなのか、テクニカルなことも含めて紹介されている。書き込みのできる掲示板もある。

このMIの代表のTomさんという方は、まだミソフォニアの研究を始めて5年もたっていないようだ。退職後に時間もお金(退職金)もあったため、娘と孫を悩まさせていたミソフォニアについての調査を始めたらしい。すごくパワフルだ。。 彼の出版論文などはこのアカウントでまとめられていてる。

私がMI.orgのサイトを発見したときは、とても嬉しかった。多くのミソフォニアに苦しむ本人やその身内の人々が、助けを求めて一つのサイトに集まる。なにより、ミソフォニアという自分にとって正体不明の悩みの種が、メカニズムを詳しく説明されることにより少しずつ少しずつ明らかになっていくのが嬉しかった。

日本語版のミソフォニアサイトがほしい

しかし、思った。 「ミソフォニアをテクニカルに語る日本語サイトが少ない」

もちろん、MI.orgもミソフォニアを完全に駆逐できる治療法を持っているわけではないけど、ミソフォニアという病気を理解・対処するための知識なら間違いなくたくさん持っている。病気を理解して正しい対処をすればきっと、少しは楽になることがあると思う。それに非ミソフォニアの方からの認知度を高めるためにも、日本語版 MI.org がほしい!と思い立ったのだった。

思い立ったは吉日。とりあえず「翻訳版サイト作っていいですか?」とTomさんという方にメールを投げてみた。結果、「MI.orgは団体が管理しているサイトだからMIに聞かないといけない。でもとりあえず、私が出している本なら翻訳して公開していいよ」と言われた。

この本がまさに、冒頭で提示した「Understanding and Overcoming Misophonia」。MI.orgのサイトで紹介されているだいたいのことは、この本の中に詳しく順序立ててまとめられているらしい。よしでは翻訳するためにもまず全部読むぞ〜!と3月の頭からkindleにて読み始めたのだった。

いつになるかはわからないし、私以外の方が先にやってしまったり、とかあるかもしれないけど、とりあえず頑張りたい。GWにでも読み終えて作業に入りたい。

内容の一部をここに要約

この本やMI.orgを読んでいて、ミソフォニアとはそういう病気だったのか、と衝撃を受けたことが何度もある。その度に「早くサイトを作って公開しないと!」って気持ちになるんだけど、それでは数ヶ月も先になってしまう。

試験的な意味でも「そんなもったいぶってないで、とりあえずはブログに書いておこう。」と感じて、今ここに軽い要約を書くことにしたのだった。 (私自身もブログに書くことによってアドバイスを頂けたりしてとても有り難かったので...)

※ 注意は払っているので、大まかな意味は捕らえられていると思うのですが、間違えていたら申し訳ないです。同人本の気持ちで見ていただければ。。

1. ミソフォニアのメカニズム

ソース:この論文 とか 本の9章「Perception versus Reality」

はじめに

ミソフォニアは先天的な病気ではない。

ミソフォニアは、「爬虫類脳による反射反応」と「大脳辺縁系による感情的な反応」の組み合わせにより起きるものである。各部位の説明を以下に書く。

  • 爬虫類脳 - 自律神経反射の他、攻撃・空腹・性欲などの原始的な感情なども司る部位であり、最も古い脳器官と言われる。自己防衛のために機能する。

  • 大脳辺縁系 - 爬虫類脳の上を覆うように形成される。食欲・性欲・意欲・喜怒哀楽・情動などの感覚や、睡眠・夢・記憶などを司る。 参考

「爬虫類脳」がトリガーに反応したとき、「大脳辺縁系」が活性化し、感情反応へと伝播されていく。ミソフォニアの患者はトリガーの度に罪悪感を感じがちだが、そんな必要はなく、ただこの「爬虫類脳」がミソフォニアの元凶であり、根幹なのである。

ミソフォニアを「音によって起きる感情の障害」と評した論文もあるが、筆者は音への感情自体はあまり重要でないと考えている。患者はトリガーを音として聞くが、ただの音として聞いているというよりは、"身体的"に感じているのだ。つまり、ミソフォニアは身体的感覚と感情反射の2つに跨って起きる障害だと言える。

トリガー反応の流れ

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トリガー反応の流れの図:点線は個人差。図右の闘争・逃走反応は、身を守るために逃げるか、あるいは戦うかの選択を本能的に迫られるような強いストレス反応を指す。

身体反射

筆者のクライアントのうち、95%が「身体反射を認識したことがある」と答えた。トリガーを感じた瞬間に、足の筋肉や目の周りの筋肉が軽く痙攣したり、無意識的に眉間にシワを寄せてしまったり、などの身体反射が見られた。

ミソフォニアを抱える多くの人たちは、「感情的に反応しているだけで、身体的な反応はない」と答える。しかし、実際に治療を始めたり、リラックスした状態で弱いトリガーに反応したりするときに、身体反射が確認できることが多い。ここでは、自分の身体反射が一体何なのか特定することを推奨する。特定による利点が2つある。

  • 身体反射によっては治療法があり、過剰な反応を抑えられる方法がある(参考:Sequent Repatterning hypnotherapy treatment1、NRT treatment2
  • トリガー時に自分の体で何が起きているのか、その流れをより深く理解できる

身体反射を特定するには、「Misophonia Reflex Finder」というアプリを使うとよい。これは筆者が開発したアプリで、「弱いトリガー」を再現してくれるものだ。鼻をすする音など、患者の多くがトリガー音とするものが収録されていて、間隔・長さ・音量を幅広く調整しながら再生することができる。感情反応が出てしまうと身体反射が特定できないため、感情反応が出ない限界まで弱めたトリガー音をリラックスした状態で再生することがポイントだ。

感情反応(ストレス反応)

身体反射によって引き出される次の反応は、強い感情的な反応と、それに伴った心理的反応・もといストレス反応である。

ミソフォニアに関わらず、感情の流れは2つにわけることができる。それは、頭の中で起きるものと、身体の中で起きるものである。例えば、あなたが怒ったとき、頭がその感情を認知し、次に筋肉が硬直したり心拍数が高まったりする。逆に嬉しかったとき、筋肉は弛緩してリラックスした状態になる。このそれぞれが、感情反応、ストレス反応に対応している。

ストレス対処行動

次に引き出されるのが、ストレス対処行動。これは、トリガー反応を弱めるために働く行動である。耳を塞いだり、音を真似たり、音源である人物に「やめて」と頼んだり、逃げたりすること。個人がストレスを感じたときにとってしまう個人的な行動も含んでいる。(例:爪を噛むなど)

2. 人の反射作用

ソース:本の10章「Human Reflexes」

患者に見られる条件反射

患者を治療していくうちに、観測される身体反射が、治療内容やトリガーの強弱に一貫して対応していることに気づいた。このような反射は条件反射と呼ばれる。これは「パブロフの犬」で有名な、経験によって獲得される反射行動である。この章ではこの条件反射について話していきたい。

反射

我々の反射作用は自律神経系、すなわち爬虫類脳によってコントロールされている。発汗したり、強い光を見たときに瞳孔が締まったりするのは、無意識的に起こることであり、人が意識的にできることではない。これこそが反射である。

上で示した例は人が先天的に持つものであるが、経験と共に後天的に得られる反射があり、このような反射の獲得は人が生まれた日から始まる。(参考:古典的条件づけ

パブロフの犬の実験

パブロフの犬の実験とは、条件反射を代表する、イワン・パブロフが1901年に行なった犬を使った実験である。食事中に犬は唾液を出すが、この食事と同時にベルを鳴らすことを繰り返すと、犬はベルの音を聞いただけで唾液を出すようになる、というものである。

なぜベルだけで唾液が出てしまうのか。これは、肉によりベルと唾液の分泌がペアとして組み合わさり、爬虫類脳が学習してしまったためである。

  • <肉、ベル>:実験で同時に発生させる
  • <肉、唾液の分泌>:消化のための反射作用

↓↓ 繰り返すことで経験を重ねる

  • <ベル、唾液の分泌>:肉が共通のキーとなって、ペアリングされる。

ミソフォニアにおける条件反射

ミソフォニアのトリガーに対する反応には、パブロフの犬の実験で説明したものと同じような条件反射が働いている。つまり、患者の無意識のうちに、ペアリング <トリガー刺激、身体反射> が形成されていっているのだ。

パブロフの犬の実験の場合は、犬に肉を与えるのをやめてしまえばペアリング <ベル、唾液の分泌> は消滅する。しかし、ミソフォニアの場合はそうはならない。これはミソフォニアが「感情と紐づいている」せいである。

例えば、咀嚼音を聞いたときに身体反射が起き、筋肉が緊張状態になり、次いで怒りの感情が湧き、その感情が更に筋肉を硬直させる。すると、爬虫類脳が「次はもっと強く筋肉を緊張させなければ」と学習してしまう。このために、ミソフォニアにおけるペアリングは消滅しにくい。

3. ミソフォニアはどのように育つのか

ソース:本の11章「How Misophonia Develops」

遺伝するケース

ある研究では、感覚処理障害(SPD)3である患者がミソフォニアを患いやすいという結果を示している。このSPDは遺伝子状態に関する障害とされているため、もしSPDの遺伝子を持っているのなら、ミソフォニアになる可能性が比較的高いと言える。しかし、遺伝子だけがミソフォニアを引き起こす、というわけではなく、トリガー音との経験が不可欠である。

環境とミソフォニア

筆者は始めミソフォニアはトラウマによって引き起こされるものと思っていたが、それは間違いだった。患者が語る経験には、例えば「義父のことが本当に大好きなのに、彼の咀嚼音のせいでミソフォニアになってしまった」など、ほとんどトラウマ的なイベントがなかったのである。

ある女性の経験

ある女性の経験談を共有したい。彼女が小さい頃、彼女の弟には唇をぺんぺんと叩く癖があった。それを見る度に父親が弟を強く叱った。父親が怒鳴るとき、彼女はいつも怯えていた。

これを何度も繰り返すうち、彼女の爬虫類脳は学習していった。

一番初めのトリガーは、朝食の席でいつもと同じように弟が唇を叩いたときだと言う。その席には父親はいなかった。いないはずなのに、その音を聞いた瞬間に、父親が怒鳴ったときに全身を駆け抜けるのと同じ緊張が彼女を襲った。このときから、彼女はミソフォニアを患うことになる。

ジョンの話

筆者が何度かミソフォニアの学会で会ったジョンの話を考えたい。彼は昔、弟と寝室を共有していた。彼の弟はアレルギーを持っていたため、鼻呼吸に音が生じていた。ある夜、不安感を抱えていたために眠りにつくことができなかったジョンは、鼻呼吸の音を何時間も聞いた末に眠りについた。この夜から、ジョンは弟の鼻呼吸をトリガーとしたミソフォニアが育っていった。

カーラの話

兄の咀嚼音がトリガーになるという、カーラという10歳の女の子が筆者のクリニックにやってきた。カーラは兄と度々、食事の席で喧嘩をしていた。母親曰く、「じろじろ見るな!」と立ち上がって兄に怒るらしい。母親はそれと同時に、兄が口を開けて咀嚼している音を聞いている。

録音された小さなトリガー音をカーラに聞かせると、腕や肩が萎縮するといった身体反射が観測できた。このとき萎縮した筋肉の部位は、兄と喧嘩をしたときに萎縮する部位と同じだった。

ミソフォニア - 嫌悪を生じさせる条件反射

上記の経験談を踏まえると、「ミソフォニアとは、強いストレスを感じている状態で繰り返し音を聞いたときに学習される条件反射である」という仮説の信憑性が強まる。例えばカーラの場合では、彼女にとってのトリガー音はストレスの元凶である兄が出した音である。

  • <兄、咀嚼音>:兄は口を開けて物を咀嚼していた
  • <兄、ストレス>:兄とよく喧嘩していた

↓↓

  • <咀嚼音、ストレス>:咀嚼音からストレスを連想するように爬虫類脳が学習する

この仮説に則れば、ミソフォニアは決して脳の障害ではないことがわかる。爬虫類脳が自己防衛のために信号を出し、条件反射を学習することで環境に順応できるように働いてくれているのだ。

さらに、ミソフォニアにおける感情反応は「条件情動反応」と呼ばれる。この感情反応は、脳の先天的な作用ではなく学習されていくものであると、fMRIの研究(Sukhbinder Kumarら 2015)で示されている。

条件情動反応は無意識に起きるため、意識的にコントロールすることができないが、試行や長い時間をかければ変えることができる。(大抵は専門家による助けが必要である)

4. どのようにトリガーは増えるのか

ソース:本の12章「How Triggers Spread」

まるで感染症

ミソフォニアのトリガーはまるで感染症のように増えていく。トリガーに反応しているときに、トリガー音でない繰り返し音を聞いてしまえば、その音は新たなトリガーになってしまう。

ある特定の人物の咀嚼音だけがトリガーだとしても、別の人物の食事中の音が気になり始めれば、任意の人物の咀嚼音もトリガーとなってしまう。

これは視覚刺激についても言えることだ。多くミソフォニアの患者が「初めてのトリガーは音声」だと答えるが、そのトリガー音に反応しているときに繰り返しの視覚刺激が気になってしまえば、それが視覚的なトリガーとなる。

例えば、ガムを噛む顎の動き。始めはガムを噛む音がトリガーでも、同時に顎の動きを見てしまえば、その動きが独立した一つのトリガーになってしまう。

この伝播の作用を裏付けるのも、またパブロフの条件反射である。つまり、音と動きをペアリングしてしまうことで、新たな自己防衛の方法を学習してしまう。

トリガー反応を最小限に抑えよう

トリガーされるということは、新しいトリガーを取得しうるということだ。これを避けるためにも、トリガー刺激への反応を最小限に抑える方法がある。詳しくは他章で話すが、ここで軽く説明する。

  • ノイズ生成機・ヘッドフォンなどで、バックグラウンドノイズを加えて反射反応を最小限に抑える
  • トリガーをただの身体反射だと考えて、感情反応を抑える
    • トリガー時に「誰も危害を加えようとしてないのに、爬虫類脳が私をつねってきやがった!」と心に言い聞かせる
    • 落ち着いて思考することにより、刺激を避ける認知行動療法の一種
  • トリガー直後に筋肉をリラックスさせることで、怒りなどの感情を抑える
  • 適度な運動や健康的な食生活をして心身ともに健康を保つ

トリガーされているとき、患者は「緊張状態から解放されたい」と強く思うはずだ。耐えきれずにその場を去ることもあるはずだ。周囲はそのときに決して「またか」などと文句を言っていけない。文句を言っては、その患者はトリガーから解放されないままになってしまう。

トリガーから逃げよう

強いトリガーにひたすら耐えるのは、ミソフォニアをより悪くするだけだ。もしあなたがミソフォニアならば、自己防衛はあなたがするより他ない。トリガーを前にしてもリラックスできるまで、極力トリガーから逃げるべきである。

ノイズキャンセリング、ノイズアイソレーションイヤホン、ノイズ再生アプリなどを使うのも良いだろう。

トリガーはただの雑音で、何も人を攻撃するものではない、と自身に言い聞かせて筋肉をリラックスさせて、落ち着いてみよう。それでもだめなら、新しいトリガーが発達してしまわぬよう、その場所から去ろう。それが一番である。

5. まとめ

1 - 4章のまとめ。

  • トリガーのメカニズムは、大きくわけて身体反射・感情反応の2つで、この順番で伝播していく。
  • 自分の身体反射を確認するには弱いトリガーを聞けばよい。
  • ミソフォニアの発達は、パブロフの犬の実験と同じ条件反射の取得によるものであり、トラウマ的イベントや遺伝的要因は必要ではない。
  • 初めてのトリガーは、ストレスを感じている状態で、繰り返し音を聞いたときに起きるのではないか、という仮説。
  • 条件反射の取得を介して、トリガーの種類はどんどん増えて行く。
  • トリガー反応を抑える方法としてノイズを聞くなどの方法があるが、それでも耐えられなければ場所を去るべき

X. 感想

要約は以上である。

私はこの話を読んでからというもの、積極的にトリガーを避けている。前から避けていたが、過剰かと思うほどに避けるようなった。授業中でも、静かな場所でも、いつでも備えられるよう片耳だけにノイズを流すようにした。(部屋の角に座り、人がいる方の耳だけにイヤホンをつける)

トリガー反応の流れの図を見たとき、思ったより複雑だと驚いた。私が1月から病院で処方されている薬は、気分の落ち込みや予期不安を避けるための薬だけれど(ドグマチールジェイゾロフトソラナックス)、これはパブロフの犬でいえば唾液を抑える薬に対応すると思う。つまり、図でいう感情反応を抑えるもの。どこでトリガーの伝播を止めるかは治療によるのだと思った。

[追記: 5/2] ストレスと音が結び付けられてしまえば、誰もがミソフォニアになりうるのだろうか。 先天的な違い(神経系の個人差・遺伝された性格など)によってなりやすいかが変わるのなら、やっぱりミソフォニアは先天的なものじゃないか!と思ってしまうけど。。

  • 7章に「ミソフォニアになった歳」を調べたアンケートで、うち約75%が5-14歳の間と答えた、とある。脳の若さなども大方関係している?(しかし、40代と答えた人も少ないがいる)
  • 「(1)ストレスのある状態で、(2)繰り返し音を認知して、かつ(3)その音が気になってしまう」状況は、誰にでも起こりうることではないのでは、という考え。
    • 不必要な音をフィルターアウトする機能(選択的注意)が人には備わっているので、まず(2)を満たす可能性がそこまで高くない。
    • 加えて(3)を満たすのも、ある程度の過敏性や偶然性が必要だと思う。
    • ということからして、(1)-(3)を全て同時に満たすのは、「誰にでも起こりうる」レベルでは無いのではないか、と思う。

  1. Sequent Repatterning hypnotherapy treatment(持続的リパターニング催眠療法):トリガーを認知しても平静を保てるようにするための睡眠療法で、催眠術療法士とともに行う。新たなミソフォニアの療法として期待される。

  2. Neural Repatterning Technique treatment(神経系リパターニング療法):2013年に筆者が考案したもの。気持ちがポジティブな状態で、途切れ途切れに弱いトリガー音を聴かせることで、トリガー音が無害であると学習させる療法。「Misophonia Trigger Tamer」というアプリを使って行える。成功例あり。

  3. 聴覚情報処理障害(APD)も関連している病気かも?

虎馬

今日も、学校で作業しようと思って電車乗ったんだけど、途中で引き返して戻ってきてしまった。

行きたくない。。

今年に入ってから我慢できなくなって泣いてしまったときに、先生に症状のこと告白したんだけど、先生も私の症状知ってるのにそんなに気をつけてくれない。(たぶん、「どんな音がきになるか」を具体的に私が言わなかったからかも知れない)

前方の同期はタイピング音がときどき音楽を突き抜けて来る。 窓に反射して髪の毛いじっているの見える。タイピングしてる指の動きも見える。それが見えないように垂れ幕貼ったのだけどそれでもほんの一部が反射して視界に写ってきて、耐えられない。うんとPCに向かって前かがみになれば解決するけど、肩も首もすっかり痛い。そういうときは片目を手で覆って見えないようにする。うーん、アドホック

自分が音楽を聴きながら作業してたときに、垂れ幕の向こうから覗き込まれたときは「ムキー!」って音が出るかと思うくらいとても気が荒立って、その日一日心臓が痛かった。

イヤホンつけてると研究室入ってきた人の挨拶の声を失意ながら無視してしまうことがあって、罪悪感。

愚痴を言ってもしかたないけど、誰が悪いかと聞かれれば、「この病気のせいだ」と答えたい。でも、臆病さ故に周りに変化や協力を求めれずに、ひたすら周囲にイライラして苦しんで、を閉じて繰り返している私自身も悪いのかもしれない。私がもっと違う性格で、周りに働きかけることが容易にできたなら、少しは違うのかもしれない。対人関係がそこまで得意でないのも災いだ。

先週の学会がよっぽど堪えた。学会の食事時、逃げられない空間で、イヤホンもつけられない空間で、ずっと音に耐えることがあんなに辛いことだとは思わなかった。

バイトはプログラミング業務なのでイヤホンつけられるし、電車や研究室にいるときは必ず爆音で音楽聞いてるし、なんとか誤魔化して過ごしていたけど。のこのこ見栄はって外に出るんじゃなかった。誤魔化されていたほうがよかった。

この先どうなるのか、、しかたない。

就職先には、人事と上司には早いとこ告白しておこう。あと一年。。。

とりあえずは、まあ、もっと大事な仕事があるので、それを今捗らせるに越したことはない。。

少し疲れた話

自分は今大学院生で、まあ年に数度は学会に参加したりするわけだが、それはそれは苦行なわけである。 私が先日参加した学会は、参加人数が150人超のもの。 出発前は怖い気持ちでいっぱいだった。静かな会場に、キーボード音・鼻をすする音・くしゃみ・体の揺れ・咳。不安要素はいくつもある。 それでも聴きたい発表もいくつかあるし、有意義なこともきっと多いだろう。 なので参加させて頂いたわけだが、予想以上の以上に辛い気持ちを味わうことになってしまった。 今思い出しても胸が締め付けられる。すごく悲しいことがあった。

その学会は旅館の会場を使って行われるのが恒例。三日間連続で開催され、他の参加者の人と相部屋で泊まり込むことになる。私の部屋は、自分の研究室の人と同じ部屋だった。修学旅行気分だ。

学会会場には早めにたどり着き、右端に配置された机の一番右の席を確保した。そしてイヤホンを耳につけてホワイトノイズを流す。発表を聞ける程度の音量にした。 左隣の席に座った人のキーボード音・指の動きに苛立つ。ホワイトノイズの音を一時的に大きくして、体をうんと前のめりにして、指先を左の目尻に添わせて左隣の人の動きを視界から隠した。前の人が貧乏ゆすりをして机にかかったテーブルクロスが揺れている。視界に入り込まないように、目の下に拳を当てるようにした。隣の人が大きなくしゃみをした。鼻をすすった。別の人は咳をした。大きいため息をついた。遠くの席から豚のように鼻を鳴らす音が聞こえた。音量を上げて、目を瞑って、静かに深呼吸。耳の奥に音が張り付いてしまい、苛立ちや不快感が拭えない。が、少し落ち着いたら音量を元に戻して、発表に聞き入った。

夕食時、向かい合わせになった男性がアホかというほどの勢いで蕎麦をすすっていて、思わず睨んでしまった。しかし、会場は広く、雑談の声に溢れていて、それ以外は特に気になることはなかった。背後にいた男性団体も汁/鼻すすり祭りだったけど、まあ。。ご飯はとても美味しく、良い気分だった。 寝るとき、襖の奥から聞こえるキーボード音で眠れない。これはホワイトノイズで完全に回避できた。 てな感じで、1日目。かなり自分で我慢できていたので、とてもいい状態だ!と喜んだ。この調子なら、まだ耐えられそうだ。しかし、油断か、ストレスか、わからないが、2日目の昼は地獄だったのである。

2日目の昼になると、会場の止まない音にだいぶ気持ちが疲れ始めていた。お昼ご飯の時間になり、研究室のみんなでお昼ご飯を食べに行った。店は同じ研究室の人が決めてくれていた。ご飯をみんなで食べることは別の意味では憂鬱だったが、私も人と会話することが嫌いなわけではないし、美味しい料理も食べたかった。あまり考えずに参加した。 しかし、楽しい団欒、ともいかず。とりあえず、食べ方が特に汚いと私がブラックリストに入れている人とは離れた席になりたかったわけだが、公表してないため、言えない。 テーブルに熱いお茶が届く。う、嫌な予感。みんながお茶を飲む。予想通り音を立ててすする。店内は静かで、自分の耳いっぱいに響いた。 汚い汚い汚い。なんでわざわざ音立てるの。すするなバカ!と言いたかった。 まあとにかく早くご飯が届いてほしい。そしたら、食べることに集中して気がそれるかもしれない。 食べ物は注文してしまったので、逃げられない。とりあえずは、食べ物が届くまでは我慢しよう、と深呼吸した。 雑談もする気になれないのでその場に合わせて愛想笑いをしようとしたが、顔がこわばっているのがわかったのでやめた。

ご飯が届いたところで、まあ音が止むわけでもなく。食べ物をすすって食べる音が聞こえて、むしろエスカレートしていった。 汚い汚い汚い。 右のほうの席に座った別の男性団体のほうから、丼物か何かを強くすする音が聞こえる。前、左、右。多方向から汚い音が聞こえる。本当に殺意でいっぱいになった。どんどん食欲がなくなるのを感じた。 「無理に我慢することない、逃げることも一つの手」だと母に言われたことを思い出した。 もう限界だったので、すぐに取り出せるように手元に置いておいたイヤホンを焦る手で解いて、耳に入れた。ホワイトノイズ。 周囲の人が私がイヤホンをつけたのに気づいたのか、数度視線を感じた気がする。 せっかく研究室の人が開いてくれたお昼の会。会話を楽しんだり、地元料理を楽しんだりする会だというのに、その場で押し黙っていた一人が突然イヤホンを着けた。きっと変な話だと思う。 「本当は会話したいんだけど、どうしても音が我慢できない。イヤホンをしているけど、特に気にしないでくれ」そう言えたら、誤解も解けるのだろうか。でもここでそれを告白するのは難しかった。 音。音。音。。粗探しをするかのようにノイズ越しに嫌いな音を見つけては、苛立ちのままに1つ2つと音量を上げていった。

みんなが食べ終えた頃、お金を集計するときになり、イヤホンを外した。 ああ、なんかもう見る見るうちに元気がなくなっている。隣の同期もきっと気づいている。 「つまらない」だとかそういう理由じゃなくて、実はずっといろんな葛藤があって、今この場だけじゃなくて、研究室にいるときも学校の授業も、何年もの間、内側でぐるぐると辛い苦しい思いをしてきた。顔にも態度にも出しても「ただの気分屋だから」とか思ったかもしれないけど、誤解しないで私のことを知って欲しいと思った。そんな気持ちが我慢できなくなって、隣の同期に小声で言ってしまった。 「今更なんだけど、人の立てる音とかがすごく気になっちゃうんだよね… ずっと…」 「へえ」 うわぁ、ついに言った。どうにでもな〜れ〜★と彼女の返答を待つ。しかし、彼女は予想外の返答をした。 「昨日とか寝れた?空調の音とか」 いやいや、違う。人の音!人の音! 「そうでなくって、人の生活音だいたい全般なの…食べる音とか。だから、あんま、こういう楽しむべき場で楽しめないから。。」 周囲の人は別々におしゃべりしていたし、小さい声だったので、たぶん彼女にしか聞こえてないと思った。これで理解されて、大変だったねと、あわよくば音を立てずに気を使ってくれたりするのだろうか。。

「ふうん… そうなんだ」 しかし私の期待も虚しく、彼女はそう言ってお茶をすすった。音を立てて。

泣きたくなった。何も理解されなかった。緊張の糸がプツンと切れた。 お金をおいて、「先に行ってる」と一人で店を出た。道中、声をあげて泣きたい気持ちになった。ホテルの部屋には誰もいないはずだから、そこで声をあげて泣こう。それまでは我慢しよう、とか思うも、マフラーに顔を埋めてぽろぽろ泣いた。 ホテルの部屋につくと、誰もいないはずの部屋に既に先客がいた。先輩が室内のソファで作業をしていた。 「お疲れ様です」とだけ言って横切り、部屋の奥の方でうずくまって横になった。

先輩が心配してくださり、心配の声をかけてくれた。体調が悪いのかと思っているようだった。嘘をつくのは忍びないが、一時的に気持ちが悪いことにした。

まだ胸が苦しい。本当に本当に嫌な音だった。死ね!本当に全員死ね!と、畳に顔を伏せ、歯を食いしばって爪を立て、攻撃的な気持ちに耐えた。憎さから来る涙がぼろぼろ落ちた。しかしすぐに憎らしい気持ちは消え、悲しくなって来た。ずっとこのまま、楽しめる場でも勉強できる場でもずっとずっとこのままなのか。座布団に顔をうずめて、声を押し殺して泣いた。簡単に治らないこともわかっている。病気と分かったはいいが、治療法もない。顔をぐしゃぐしゃにして泣いた。たまに少し呻き声が出てしまった気がするけど、多分海風のうるさい部屋だったので、先輩には聞こえていないと思う。30分くらい涙が止まらなかった。このときの記憶は思い出すだけで今も涙が出そうになる。

更に20分ほど経ち、泣いたことでスッキリしたのか、私は元気になっていた。もう午後初めの講演は終わってしまっていたが、次に聞きたい発表があったので、泣き顔の赤みが引いて来たあたりで部屋をあとにした。夕方、研究室の人たちと会って話したが、特に気まずいこともなく、普通に接してくれた。何も聞かれなかった。 私の(研究室の人への)初めての告白がうまく伝わらないまま終わってしまったのは明らかだった。感情的になってあの場から離れてしまったのは申し訳なかった。そして、憎しみでいっぱいになってしまったことも申し訳ない。これも、冷静になって文章をかける今だからこそ言えることだけれど。。申し訳ないです。

その日の深夜には飲み会が開かれた。せっかくだし、私自身お酒をたくさん飲みたい気分だったので、参加した。部屋は騒がしく、人の話し声で溢れていて、自分の嫌いな音は全て上書きされていた。お酒も上手に入った。良い気分で解散して、その日の夜もホワイトノイズを聞きながら寝た。

翌日は人と一緒に食事する機会を朝・昼と避けた。いつも通りイヤホンと一緒に一人で食べた。私が前日にわあわあ泣いたときに思っていた「いつまでもこのままなのか」という疑問についてはまあよくわからないけど、とりあえずは辛くないほうを選択した。攻撃と防御なら防御のほうが楽だった。

そんな感じで私の3日目は終わった。この経験を通じてわかったこと・思ったことを箇条書きしておく。

  • ミソフォニアを一言二言で説明して分かってもらうのは難しそうだ

    • まず、初告白時には「病気」と明言するべきだった。
    • 思った以上の以上に、一般の人は私が嫌いな音に気づいてすらいないようだ。。「人の音」と言って全く伝わらなかったことにとても驚いた。
    • 家族含め、今まで身近な関係にある4人にしか告白してないので、私は告白し慣れていないようだ。
    • 常日頃の私はだいたいガサツで、神経質とは程遠い。そんな私が、人の些細(と多くの人が思うよう)な音に反応してしまうのが、周囲は想像付きづらいのかもしれない。(友人談)
  • トリガー音に対する反応の強さは、そのときの状況にやっぱり依存する

    • 帰りの電車は後輩さんと一緒だったんだが、背後にいるおじいさんや斜め左奥にいるおばあさんの鼻をすする音にもムカムカしてしまったけど、このときは心にかなり余裕があった。電車の音とか会話とかがあったからかもだけど。この「時々によって違う反応」がより一層周囲の理解を妨げているかも知れない。
    • 私は実は花粉症で、寝るときは鼻がつまって死ぬかと思った。鼻をかんでもかんでも息ができず、とても苦しい。いざ寝れても、失意ながら鼻息を立てている可能性がある。。人の音に対する反応を10として、自分自身の音に対しては6くらい。人に注意できる資格を持つため、常日頃から自分の出す音に最大限気をつけている。けど、もし私が止むを得ず立ててしまった一つの音が、自分の知らない誰かを不快にさせしまったとしたら。。そう思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
  • 罪悪感

    • 激しい殺意や怒りが静まった後に、本人と会話をすると、決まって罪悪感が訪れる。今回はそれがより深かった。病名をちゃんと告白できていない手前「ごめんなさい」も言えない。わざわざ言うことでもないけれど。。
    • 自分の中で全てが完結してれば良いのだけど、全てを覆い隠して内部に閉じ込めれるほど、容易いものでもない。。
  • 「病気」ということを知らないままのほうがよかったのかもしれない

    • 「病気なのに」「私は悪くないのに」という被害者の気持ちが、病名を知ったことで芽生えている気がする。やっとのことで行った告白も失敗に終わったとき、「病気なんだから、理解されて当然だ」と心のどこかで付け上がっていた自分に気づいて、気持ちが悪くなった。病名を知る前まで、「細かいことを気にしすぎる私が悪いんだ」と自分を責め込んでいた私のほうが、恨む相手がいて、気持ち的に楽だったかもしれない。でも、どちらにせよ辛くしんどいのだけど。。
  • 薬を持って行こう

    • 効くかどうかわからないけど、こういう我慢が必要なイベントには薬を絶対に持っていこう。。むしろなぜ忘れたんだろう…
    • でも実はここ一ヶ月毎日の服用をサボっている。治したい気持ちはまだもちろんあるのだけれど、薬が実際に効いているのかどうか、信頼できないのだ。。

今は全く考えられないけど、もしこのブログを何かの機会で近くの人々に公表するときがきたら、そのときにはどういう反応をするんだろう。まあ、このことを知ってドン引きするほど他人に繊細な人たちではないと思うので、「ふうん、そうなんだ」で終わると大方予測している。仮に嫌われてしまったとしても、仕方ない。そう覚悟しているのに、なぜここまで伝えることを躊躇しているんだろう。もう10年間以上この症状と共に暮らしているからか、ミソフォニアでない人から見た世界が想像できないという。。

ちょっと、しょんぼり

前回書いたエントリーのつづきではないが、病院に通い始めて一ヶ月経つ。

ミソフォニア。薬を処方され毎日服用するのはいいが、この十年の間に「ある音が気になる私」がなんだか染み付いてしまって、完治はしないだろうなぁと半ば諦めの気持ちがある。もちろん、症状が抑えられるなら嬉しいけれど。そうも簡単に変化はない。
「薬を処方したし、もう治る!解放されるかも!」と思う瞬間も二度ほどあったのだが(笑)、そう思ってイヤホンをつけずに登校し、研究室に入った瞬間に後悔する。苛立ちで心拍数が上がり、震える手でこんがらがったイヤホンを解き、急いで音を上書きした。この期待=>失望の落差。自己防衛で「もう期待しないほうがいいのかも」と思ってしまう。
でも、昔ある先生に「自分はXXだって思うと、変えられる性質も変えにくくなる」と(この病気の話とは全く関係ない文脈で)言われたことを思い出した。。自分のお金でせっかく診察しもらっているのだし、極力は治す気持ちでいたい。どうなるかな。

おととい、家族で鍋を食べる時間があった。両親と私だけだけど、こうやって机を囲んで家族複数人でご飯を食べるのは珍しい。半年に2回あるかないか、かもしれない。
両親は好きだし、こういう団欒の場は大事にしたい。それでもやはり「敵は鍋料理にあり」だった。熱いものを無条件で啜る食作法はだいたい日本共通だと思う。二人の音が気になって、急に気が落ち込み、胸がザワザワし始めた。しかし、今でも両親に注意するのを躊躇してしまうことがある。冗談ぽく言える余裕があるときは良い。そのときには余裕が皆無だった。両親には病院に通い始めたことも言っていなかったし、変に注意して二人の気を害してしまうのも嫌だった。我慢して黙り込んでしまう。食欲がどんどん失せていくのを感じた。
母が私の不機嫌さに気づき、父を注意し、母自身も食べるときに気を使ってくれた。父親も呆れながら気を使っていたのがわかった。無音ではないが、すする音は先より小さくなった。「頼む、それでも全然辛いんだ。無音で食べてくれ」と言いたかった。けど、父は至って普通に食べているのだ。「肘をついて食べるな」「口を開けて食べるな」ならまだわかる。それはマナー違反だから注意する理由として十分だから。すすって食べるのを注意するのは、少なくとも日本ではマナー違反ではない。父の休日に、父のマナー違反でない食べ方をくどくど注意するのは苦しかった。だから、言葉を飲み込んでしまった。
食欲が失せてしまったので、自分の部屋に戻った。食後も胸のザワザワが止まなかった。せっかくの団欒だったのに、楽しんで食べれなかった。悲しくなった。

翌日になっても、胸のザワザワが残っていた。ちょうど母親と居間で二人になったときに、ミソフォニアの話をした。いつも気になってしまって、しんどいと話した。「そういうときは言ってくれていいんだよ、音やめてってそれだけでいい」うう。そう言ってくれるのはありがたいけれど、いろいろ考えてしまうんだよ。。
母親は、あまり悩まないように、と言った。普通の人は耐えられる何かを気にしすぎてしまう人っていうのはたくさんいる。たとえば、私の叔母(母の妹)は「毛玉」が恐怖らしい。私から言わせれば一瞬「え」と思ってしまう。毛玉なんて、自然にできるもんだし、害ないじゃん。それでも叔母は毛玉を見ると虫酸が走るらしい。
そういえば、こんなツイートがあったな。
http://twitter.com/sakamegane/status/769455359593287680
画像見ても何が恐怖なのか私は全くわからない。それでも恐怖を感じる人は感じ、私のような「普通」の人が気づかない場所・瞬間に苦しんでいるのだと思う。私は共感はできないが、叔母もツイート主も含め、このような特定のものが気になる人に対し、「普通の人は気にならないんだから、甘えるなよ」と強要するつもりは全くない。人それぞれ気になってしまうことはあるし、そばにいたら極力協力したいと思う。 (「まばたきを1分に1回以上する人間が気になっちゃうんだ」と言われたら、「エエッ困る」と動揺してしまうが、毛玉とか食べ物なら、努力して気をつける・気をつかうことが完全に可能だと思うから。)
母親は、私もそれと変わらないと言った。部屋にほこりがあると落ち着かないとか、尖ったものが怖いとか、そんなような性質と同じで、誰にもひとつやふたつありうること。何も特別なことはない。だから、あまり悩むな、と言った。

うむうむ、確かに。
潔癖症と同じ、と言われると(潔癖症は、比較的、世間からの知名度が高いので)納得しやすい。
それにこれは病気だ。私自身に非があるわけでもない。もう悩まないようにしようか、極力。
あと徐徐にまわりに告白していこう。。タイミングと勇気がつかめないけど。。

(私は視覚刺激にも嫌悪を感じるから、人間の肩が呼吸で上下しているのを見るのがとても苦手。電車とか最悪。移動したり、目を閉じたり、視界をずらすことにより回避する。「肩上下すんな!」って注意するのは「呼吸するな!」って言っていることなので、これについては協力を仰ぐつもりはもちろんない。)

ああ、講義中にサラダパスタをすすって食べている人がいて、勘弁してくれバカって思った。
熱い麺類は百歩ゆずって理解できるが、冷たい麺類ってすするに値するかねぇ。。しかも、授業中。

別の講義では、鼻すすりの合唱団。ティッシュ配りのお姉さんになりたい衝動にかられた。(「殴りたい」気持ちの婉曲表現)

まあ、まだ続く。。

ある音が嫌いな自分のことについて

昨日ミソフォニアという病名を知った。

ミソフォニア - Wikipedia

特定の音に強い不快感を感じ、強い怒りや逃避欲求に駆られ、正常心がかき乱されたりする障害らしい。

wikipediaのエントリーを何度も何度も読んで、私はこれだこれなんだと思って、わずかに安心した。
近しい人に「その音をやめてくれ」「向こうから聞こえる音がうるさい」と言っても、「神経質だよ」「気にしすぎ」と言われ、些細な音にいちいち反応してしまうのは自分の重箱の隅をつつくような悪い性格に起因しているのだ、と思い続けてきたわけだけど。。

今漸く、これが一つの障害だとわかって、自分の性格を否定してまでこの性質に向き合う必要がなくなったことに、なんだかほっとした。
風邪や喉の痛み・頭痛がしたときに飲み薬を飲むように、自分の性格とは独立した一つの症状として向き合って良いことが、この上なく嬉しかったり・・・

自分の経験

小学生の頃から今現在も続いているわけだけど、人が集まる場所はどれも苦痛だった。
鼻をすする音、喉を鳴らす音、咳、音として聞こえる息全般、あくび、ペンが紙越しに机に当たる音、キーボード音、カチカチ音、蹴伸びの声、癖のある笑い声、机を爪先でたたく音、、
人が立てる音が本当に嫌いだった。怒りが抑えきれなくて、無意識に睨んでしまったり、歯を食いしばったり、怒りのあまり泣いてしまったり、「ブッ*ろしてやる」と思わず小さく呟いてしまったことは数知れない。
家庭でもどこでも例外なく、家庭では、母親が昼間に春雨を食べるのも鼻を鳴らすのも咳をするのも嫌いだった。イライラしながら文句をいい、決まって音楽を聞くか自分の部屋に逃げるかをした。唯一母親にだけは文句を言って感情をぶつけていた。母親が風邪を引いて咳や鼻を詰まらせて辛そうにしていても、怒りが湧くのは変わらなかった。居間で父親や姉がご飯を食べ始めても、急いでご飯を終わらせて部屋に逃げた。

成人してからもその音がある閉じた空間に行くのが辛くて大学に行きたくなく、母親に泣きついたのは何度かあった。
教室内では音源は大体振り向かずとも、生活のうちに特定されていくので、音がうるさい人間ブラックリストは大体あった。鼻すすりの目撃は最も多いが、各人各人多様なすすり方があり、「特にこいつの鼻すすりが嫌い」「おっ、水タイプですか」「あいつはたまに鼻をかむことによって、すすり回数を削減しているので、まだ良い」などいろいろ考え、第三者の立場で分析することにより、怒りを抑えていたのかもしれない。

電車では音楽が手放せなかった。イヤホンを自宅に忘れたときは本当に死刑宣告に近い。息・ため・鼻すすり・咳などが四方八方から聞こえ、音源を特定することもできない。精神統一をして心を無心にして、何が別のことを考えて必死に意識を逸らした。用事が終わってすぐに新しいイヤホンを買った。(それからは私のリュックに予備のイヤホンが常備された。)

ここが許せない”すすり音”

麺を音を立てて食べるのは、時蕎麦由来の文化であるらしい。なるほどそういう文化。ラーメンは蕎麦じゃないが、とりあえず麺類全般音をたてて食べるのは文化だと仮定しよう。あと、熱い液体などを少量口に運びたいがためにすすってしまうのも、仕方がないと仮定する。
だとしても、私が許せないのは、水・缶ビール・ゼリーなどといった冷たい、且つ、全くすする理由が見出せないはずのものをわざわざすすること。横隔膜を下げるのに無駄にエネルギーを消費している。「お前意地でも全部すすろうとしてるやろ??」て人間がたまにいて、怒りを抑えられないのと同時に、理解に苦しむ。ゼリーをすするときの音は特に、ゲルが変形する音なのかわからんが、液体を吸い込むときよりさらに音が強くなる。ゼリーをすする人間は正直、本当に気持ち悪いと思ってしまう。

このようなイライラ地獄の中で、私なりにいくつか行った改善の試みがある。


音を立てるってことはその人間が生きている証拠じゃん!

中学のときに考案した考え。なお、なんの効果もなかった。「飛行機の音がうるさい、でもこれって文明の進化の証拠じゃん★」と論点を変えているだけで、なんの問題解決もしてないじゃないかと今になっては思うが、まあ心構えを変えることで現状を変えようとした。

ブラックリストの人間を好きになろうと努力

自分の中で音がうるさいブラックリストに入ってしまった人といざ二人で話してみると、音以外に何の欠点も見当たらず、面白い人だったりする。私はその度に、自分が音のうるささだけで相手を判断したことに罪悪感を感じるのだが、やはり話終わったあと同じ空間に居続ければ、辛いのは変わりなかった。ある人を避けてしまったり、ある人が参加する何かの集まり(特に閉所で行われるもの)が怖くて行けなくなったり、自分の社交性にもわずかに影響しているんではないかと思う。どっちにしろ、部活にもサークルにも入っておらず、自宅/学校/バイトにしか行かない基本的に家を好む芋くさい人間なので、まあ社交性に関する問題はだいたい性格起因なのかなあとは思っている。

相手の立場で考えて見る

その音を出すのを実際に真似してみたり、なぜ相手はこんな音を自身のエネルギーを無駄にしてまで出し続けるのだろうなど想像して考えてみる。私も風邪を引いたときに、しかたなく鼻をすすってしまったり(直後に必ず鼻をかむが)、咳が出てしまったり、実際に音を出してしまうことはある。ならば、私も相手の気持ちを図って思いやることができるのでは、と思った。しかしこれも無効。 反応してしまうものは反応してしまう。

音楽を聴く

これは一番効く。なかなかの音量で。耳栓はだめだった。耳栓は聞こえる音の音量を抑えてはくれるけど、いやな音が完全にゼロにならないと、気持ちが荒ぶってしまうのは全く変わらないからだ。
音楽は幸い結構好きなので、まあたまに聴きすぎて耳や頭が痛くなったりするけれど、まあこれでいいかなとは思っている。しかし、イントロ・エンディングのフェードイン・フェードアウト、曲と曲のつなぎ目の静けさは恐怖なので、必ずイントロから飛ばす曲をかけ、エンディング近くになったら次の曲にスキップするということで回避。

逃げる

逃げる、というか、必要以上に我慢しない。これはもちろん効く。


ちらちら見てくる人間、貧乏ゆすり、ガムを噛むときの顎の動き、ペン回し、髪の毛をいじる手など、視界に入り込んでしまう動きのある動作にも不快な音を聞いたときと同じ反応をしてしまうんだけど、このあたり、wikipediaのエントリーがしっかり記述してくれていた。。
ミソフォニアは音に関する異常な反応に関するものと思いきや、視覚刺激に対しても反応してしまうケースがあるらしい。この二つが繋がっていることに驚きだった。より自分にとって信憑性が高くなった。

人一倍音に敏感だったからか、自分の音のたてなさっぷりは自賛するものがある。麺に関しては、麺を息を吸い込むことによる吸引力ではなく、箸を運ぶことによって行う。熱い汁を飲むときは、少々時間を待ち、一口一気に行く。火傷したこともある。人と一緒にご飯を食べる場面では「食べ方綺麗だね!!」と褒められることがあり、私は「フッ、まあな!!」と心のなかで囁き、とても嬉しい。
細心の注意を払ってご飯を食べているつもりだが、音は図らずして出てしまうことがある。たとえば、とても熱いものが唇にくっ付いて、焦って飲み込むときとか。(ほうとうとか美味しくて好きだけど、表面積が大きいせいで熱々の麺が唇に張り付いたときは本当「アッチィ!」って思う)私自身、音の小さい大きいに関わらず不快感を感じるので、ミソフォニアの人からは私の立てる音も不快に感じられることだろう…

自分が思うきっかけ

幼稚園のときから、ご飯食べるときに膝ついたり、クチャ音をたてると父親に必ず注意されたので、姉妹間で粗探しをしていたのがきっかけだと思っている。姉がクチャると、「あー!お父さんに言っちゃおー!」って言うために、ずっと耳すませてた。しかし、今となっては私がお父さんに口うるさく文句を言うようになったけど。。(父親は決してクチャ音たてないけど、何でもかんでもすすったりする。)

病名を知ったきっかけ

今回、この病名にたどりつけたのは、自分の彼氏のおかげだと思っている。彼氏に「普通は脳が必要のないノイズをfilter outしてくれるのに、それができておらず異常に反応してしまうのは何かしらの神経症なのではないか」と言われる。
彼氏さんにもよく我慢できずに食べ方や音を注意してしまったり、レストランで隣の客の音が気になって機嫌が悪くなるなどのことが何度もあったので、それを怪しんでのことだった。 私自身、完全に性格起因だと思っていたので、病気という発想は完全に皆無だった。きにする人間とそうでない人間がいるんだなあということくらいだった。 彼氏さんのぐぐりにより「聴覚過敏」という病名を知るも、しっくり来ずそれはそのままにしていた。病気というのが信じられないという思い込みもあったので。
それから半年ほどがすぎ、音を立てる人間に対しての怒りが収まらないシーンがあった。そのときは音楽を聴いていたのだけど、音楽のわずかな間をかいくぐって聞こえてきた鼻をすする音だった。怒りや不快感、悲しみがどうしても我慢できなかった。なぜこんな思いをしてまでこの空間にいなければいけないのか、いつまでもこのままかと、急に悲しくなった。
そこで彼氏の聴覚過敏の話をふと思い出した。聴覚過敏ではなさそうだが、何かしらのアドバイスはくれるかもしれないから、病院いって今度見てもらおう、なんとかしてもらおう、と思った。
他に音由来の病気ってあるかなあと思い、「特定の音 嫌 怒り」とかで調べてみたところ、naverまとめの記事にヒットした。これがミソフォニアのことだった。

これから(*-_-)

周りに恵まれたというのもある。 感情をむき出しにして注意してしまった母親・父親・彼氏は、呆れながらも日常の音に気を遣ってくれた。(父親はふざけて音を大きくしたりもしてたが笑)
自分が怒りを収めきれずに学校で泣き出してしまったときに泣いた理由を聞いた友人が爆笑していたのがすごく好きだった。
音が原因になって嫌いな人ができてしまい、どうしても学校に行きたくなく、先生に号泣しながら相談したとき、(音が気になるからと言っては説得力にかけると思い、言わなかったが…)優しく対応してくれてしばらく様子を見てくれたりした。音が嫌で引きこもったりもしたけど、まあ総合的に見れば迂回しながらも各々の目的地には環境のおかげでたどり着けたのではないかな。。

しかし、今日も授業で学校に行き、周囲の音にイライラしてしまったので、まあ、これからもずっと向き合わなければいけないのだなあ(ゲンナリ)と泣きそうになりましたが。。

おつですし

うぉー
眠い

眠い、されど課題をやる。
ふと、ブログを書いてみたくなったので、課題を中断。
だったら仮眠とるのが一番理にかなっているだろうけど。。

ネムー

dq11を土曜日(4日目)の夕方から始めた。
嬉しい。。3dsでね。ようやく、ひと段落ついたので。。
rpgといえばドラクエしかやってない人間。
4/5/6 … 3ds
7/8 … ps2
てな感じでプレイしてまして。

この中で3dプレイてdq8だけよね。
dq8といえば、初現役ですよ。小4のとき。
一番好きといってもいいかもしれない。
「見渡す限りの世界がある」ていう文句の通りすごくcgが綺麗で、小学生ながら感動していたな。
大きなテレビに数メートル離れての3dプレイでも酔ってしまい、多くても連続2時間が限界だった。

3dsでの3dプレイは正直きついものがあり(3d視をオフにしても)、dq9-10はプレイしていなかった。
dq11について、ps4なんて買うつもりもなく、もちろん3dsでプレイしたい、と思うところだけど、3dプレイうぐーとおもっていたところ、dq11には2dモードがあると聞き・・・

しかしいざプレイを開始してみると、上画面に3dモード、下画面に2dモードという状態。
どちらのモードを使うかによって動かすボタンも変わり、3d用のボタンを動かして下画面を見てしまったり、その逆もしかり、という感じで誤動作も増え、酔わないわけがなかった。
下画面だけ見て一生懸命操作してても、上画面のほうがダイナミックに動くので、思わずそっちに目がいってしまったり。。目が回ってしまっていた。
おかげで全くストーリーに集中できず、こんな状態ではプレイできない… と、不安がつのる。。
しかし、次の日に、2dモードだけに完全に切り替える選択肢が教会にあることに気づく!
こっから!こっから!どんどんのめり込んでいったきがする。

過去ネットの攻略を頼っていたときもちらちらあったが、今のところ一度もみずにトントン拍子。。。
たのし〜
昨日は1日暇になったので、午後13時から翌日5時までプレイした。
おかげで今両手が痛いです。あと眠いです。

ネタバレ怖いから、はよ終わらせて、みんなの感想見たい。
もうちょいでラスボスかな。。
今は空飛べるようになったくらい。
レベル上げ好きだと思っている。今49lvかな。ガチ勢いるからあんま大きい声でいえないけど。
ラスボス時には60は行きたいなあと思っている。

すごくストーリー展開がすき。
あーでも吐きそうなくらい眠い、家帰ったら寝るかプレイするかまよう。。

Unicodeでつまずく

プログラム書いてると、目視すれば明らかにあっているのに、予想したような答えにならない!てなことはよくある。
だいたい、自分の不注意。

しかし極たまにその「だいたい」に例外的に当てはまらないときがあって、
一例として日本語文字列操作のとき。

今日自分がTAをやっている授業で、emacsを使う生徒にそういう類の災難が。
「"… で … “ = ”… で … “ が false にevalされる。なんで??」
と困っている生徒。

emacs上でevalしても、
ターミナル上のOCaml対話モードで実行しても同じ結果。

ぐっ、これはUnicodeのアレがアレでこうでは…

こういういわゆる汚い部分は実は去年結構聞いたことがあった。
(汚いと言っては失礼かもしれない、けど実際汚い。)

数学やってるときに、「レジスタにこの数字を mov してー」と言わない。
日本語話すときに、「その発音を文字コードに書きあらわすとー」とか言わない。
まるで数学の式を書くようにプログラムを描きたいし、喋るように日本語をpcに打ちたい。
そんな願望を叶えるため、裏方でわっせわっせと汚い部分と触れ合っているお方がインターン先にいらっしゃった。

実際自分もインターン初期頃に bidi 関連の小さいバグを直していて、
そしてインターン先で初めて気づいた。
「あらゆる言語を表示すんのって、大変なんだな…」
初めてそっちの話を聞いたときは、あまりにも日常にない会話だったので目眩がした記憶があるw
まあ実際、私もそのときになるまでそのへんの汚い問題は知らなかった。
先代(?)が標準作ってわっせわっせ綺麗に隠蔽してくれてたので、
そんな汚いところは知らず平和に生活をしていたわけである。
(汚い汚い連呼してすみません。。)

しかし、先に戻って、このエラーである。
「"… で … “ = ”… で … “」
一体どうしてこの右の「で」が「で」ではなく「で」になってしまったのかわからないが、
で (\u3067)
で (\u3066\u3099)
この見た目が同じ「で」っぽく見える二つが混在してたのが原因。

ばびぶべぼ
(\u3070\u3073\u3076\u3079\u307C)

ばびぶべぼ
(\u306F\u3099\u3072\u3099\u3075\u3099\u3078\u3099\u307B\u3099)

う、う、、

/(>__<)\

結合文字つかった濁音つきの文字は、
後ろにカーソルキー合わせて delete キー押すとその結合文字だけ消えるし。
前方の文字に結合しているから、カーソル移動させても2つ飛ばしになるし。

emacs で、結合文字使った濁音を入力する方法あるんだろうか。
(外部からのコピペではなく、素直に入力して)
一体この「で (\u3066\u3099)」どこからきたのか、結局わからなかった。

私もエディタ作らないと、この類の問題には触れ合えないきがするぞ。。
しかし、下の参考にした3つ目のサイトも言っているが、ページ内検索すると 「で (\u3067)」「で (\u3066\u3099)」どっちもハイライトされてるのが微笑ましい(^ - ^ ))にこにこ….

見た:

Text Escaping and Unescaping in JavaScript

Unicodeのgrapheme cluster (書記素クラスタ) | hydroculのメモ

日本の文字とUnicode 第3回 | 大修館書店 WEB国語教室